合戦の役職

 戦国時代には、合戦専用の役職があった。ここではそんな様々な役職を紹介。

総大将
 全軍を統括して、指揮に当たる将。普通は大名、もしくはその親類が務めた。信長のように大所帯になると、秀吉や勝家などの軍団長がこれにあたることもあった。

副大将
 総大将を補佐し、その次席に当たる武将。

脇大将
 総大将の補助機関として、軍務を処理。経験の多い老巧者がこれを務めることが多い。

軍師
 戦略・戦術を企て総大将に助言する重要な役職。言わば軍の頭脳。

軍目付・軍監
 軍師を補佐する他に、兵士の見張り、戦場で軍の進退などを監督する。

先手大将
 先鋒隊の大将を務める。合戦ごとに任務や権限は総大将から直接与えられた。合戦の序盤を左右する重要な役職。

武者大将
 武者全体を指揮する大将。合戦のときのみ臨時に任命される。

侍大将
 侍の身分で一軍を指揮することを任された将。

足軽大将
 弓隊・鉄砲隊・槍隊などの主に足軽を指揮する将。

旗大将
 軍の旗を管理する者。戦場では大将の旗を持った。

長柄大将
 槍隊の足軽を指揮する将。

弓大将
 弓隊の足軽を指揮する将。

軍使
 敵への使者を務める。

 総大将の中には親衛隊を組織した大名もいた。

信長の「黒母衣衆」「赤母衣衆」
 戦場において、軍令を伝えるという役割も担った。いずれも屈強な武者の集まりであった。赤母衣衆は9人、黒母衣衆は10人で編成されていた。赤母衣衆には前田利家が、黒母衣衆には佐々成政・河尻秀隆などの顔ぶれがいた。

秀吉の「黄母衣衆」
 秀吉の親衛隊。秀吉が信長の「黒母衣衆」「赤母衣衆」を模倣して設けたといわれる。24名。

前田利常の「黒母衣衆」
 大阪の陣の際に、御使番として設けられた。17名。こちらも信長を倣ったものである。

井伊の「赤備」
 徳川家武将、井伊直政のもと武田旧臣で構成された猛者たち。朱漆塗の具足を装備し、軍旗・馬印などもすべて赤にそろえた。

氏康の「五色備」
 氏康の「五家老」を中核として成る陣立て。黄・青・赤・白・黒の五色で統一された。猛将・北条綱成はこのうち黄備であった。

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