城攻め

城は大将やその家臣たちが生活する場所であり、一国の行政機関の中枢という役割も兼ねる。そのような性質を持つ城は当然、戦略上、防衛拠点という側面も持っている。であるから攻めるほうにとってはやっかいなポイントであり、守る側にとっても絶対に死守しなければならないポイントであった。
城を守る城兵は必死に抵抗するし、攻撃側も城を包囲するには大軍を要する。したがって優れた武将は城攻めをできるだけ回避したという。
しかし、そのような性質を持つ城であるからこそ、それを「落とす」ということの意味は大きい。城を攻略せぬ限り完全勝利とは言いがたいのである。
ここではそういった城攻めの方法を紹介する。


城攻めで重要なポイントは

@城を孤立させること
A情報を遮断すること
B食料・弾薬の底を尽かせること


である。
そのための攻め方には大きく分けて4種類ある。城の形や構造、兵士の数やその強さ、援軍の有無などによって、どの戦法がよいか判断し、ときには数種を組み合わせて攻撃することもあった。

強襲 いわゆる、力攻めのことで、味方の犠牲を覚悟のうえで強行に城に突入する戦法。攻め入る方の兵力が少ない場合に使われた。
奇襲 城を守っている敵の油断を狙って攻撃する戦法。城の弱点を利用して忍び入り、援軍と偽って城を空けさせ、落城においこむ。
正攻法 その名のとおり正々堂々と攻撃する方法。宣戦布告状を敵に送りつけ、兵士や武器を十分に整えて出陣する。
長囲 水攻めや兵糧攻めなどの包囲戦で、持久を要する攻撃戦のことを指す。

おおまかな戦法は上の4種類であるが、もっと具体的な戦法を次に紹介する。

力攻め 「強襲」「奇襲」「正攻法」などの攻め方を全般的に指してこう呼ぶ。
力を使って攻める、ということ。城攻めの基本的なパターンとして、ほとんどの場合にとり入れられた。
兵糧攻め 敵の城を完全に包囲し、食料・武器・弾薬の補給を断つ作戦。
攻撃の前にあらかじめ、その領地の米・食料を高い値で買い取ってしまうのも、方法の一つ。
敵の抗戦意志は弱まり、占領しやすくなる。
水攻め 長い堤防を作り、近くの河川をせきとめて、城の周囲に水を引き入れる。
すると城の周りは水浸しになり、ひどいときは、湖の中に城が浮いているような状態になったという。
秀吉の得意戦法の一つ。
干殺し 城内の飲料水を枯渇させるという戦法。忍者などを使って、城に通じる水源を破壊した。
水はいわば城にとっての生命線。断水状態に陥った城内は、戦うどころではない。
火攻め 火を使って攻撃する方法。敵城に向かって火のついた矢を放ち、焼き討ちにするという戦法。
城内に忍びを放ち、放火させるという方法もあった。
もぐら攻め 穴攻めとも呼ばれ、トンネルを掘り進んで攻める戦法のこと。
鉱山の金掘り人を労役に使って、城内につながるトンネルを掘り、
攻撃の突破口を開いたり、城の下に爆弾をしかけて一気に爆破させたりした。
<調略 使うのは人間の頭のみ。内部工作によって落城させるという、政治的な手段を用いた戦法。
秀吉の小田原攻めや大坂冬の陣で使われた。

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